電気回路に使用されている記号について少し触れておきます。電気回路で使う記号のことを図記号と呼びます。図記号はJIS規格で定められています。
○図記号とは
図記号はJIS(日本工業規格)で定められています。JIS規格とよばれていますが、難しいことは無視して、ここでは必要なことだけ説明します。
私たち日本人は日本語を使います。日本語によってお互いの意見を交わし合いコミュニケーションをはかっています。当たり前のことですが、それは日本語という共通言語があり、みんな日本語を知っているからできます。日本語の通じない国に行くと、会話すらできません。
図記号も同じことがいえます。それぞれが好き勝手に図記号を作って回路図を描いていたら、他の人が見ると理解できません。
そこで、JIS規格によりあらかじめ決められた図記号を使用すれば、誰が見てもわかる回路図になります。
○シーケンス図とは
シーケンス図は、制御の流れに重点をおいて描く回路図です。そのため、制御内容が非常に理解しやすくなります。
電源などの図記号は省かれます。回路図は電源から始まって、接点や負荷をとおり最後に電源に帰ってくる閉回路で描かれていました。シーケンス図は、電源部分が省かれているため閉回路にはなりません。描き方は、特に難しくはなく、回路図から単純に電源部分を取れば完成です。