リレーについて簡単に説明してきましたが、ここからは、制御としてのリレーの使い方を説明していきます。といっても特に難しく考える必要はありません。配線を少し工夫すればできます。
○リレー制御とは
リレーはリレーシーケンスとも呼ばれ、複数のリレーを使用していろいろな機器を制御します。
ただ順番に動作させるのではなく、例えば、押しボタンスイッチでリレーを動作させてシリンダーを前進。シリンダーが前進したときのシリンダーセンサーを利用してランプを点灯させるというように、制御対象の状態を確認しながらリレーを動作させていきます。
○リレー制御の重要性
リレー制御ですが、シーケンス制御を理解する上で必要です。また、「最終的にはPLCを使うから、リレー制御はいらない」などと、勝手に判断しないでください。
PLCへプログラムを書き込む段階になると分かると思いますが、基本はリレー制御です。
リレー制御の回路図をパソコン上で簡単に作成したものをラダー図と呼びますが、PLCにはラダー図を書き込んでいるのです。リレー制御ができないとPLCも使いこなせないということです。これから説明するリレー制御回路は、基本的にDC電源で制御しますが、リレーの電圧を変更すればACでも制御はできます。